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覚めない悪夢の物語 断章のグリム

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今日の一枚

時槻風乃

断章のグリムより時槻風乃。
常にゴスロリ衣装な幽霊ですが、何気に毎巻服装が違うので適当なデザインに。
ゴスロリは初めて描いたのですが、フリルとかレースとか細かくて絵にするのが面倒ですね。


あらすじ

曰く、この世界に存在する怪現象は、全て“神の悪夢”の欠片である。この悪夢の泡は人間の意識に浮かび上がると、急速に人の恐怖や悪意や狂気と混ざり合う。そして、現実世界を変質させながら溢れ出し、悪夢の物語を作り上げる。だが、浮かび上がった悪夢の泡が非常に大きかった時、個性が希釈されて物語の『元型』に近くなる。明示的、暗示的、様々な形で『昔話』や『童話』のエピソードに似たものになる―。
普通であることが信条の白野蒼衣と、過去を引きずりつつ悪夢と戦う時槻雪乃。人間の狂気が生み出した灰かぶりの悪夢の中で出会った二人が辿る物語とは―!?


オカルトが好きな人が楽しめる作品

Missing 神隠しの物語』の作者の新作ということで読んでみました。8巻まで発売されているのですが、8が上下巻形式なので、とりあえず7巻まで読みました。
オカルトや民俗学などの方面に造詣が深い作者なので、作品でもそういった知識がふんだんに使われているところがMissingと断章のグリムの特徴として挙げられます。
子のに作品で大きく異なっていることは、Missingでは未知の出来事に対する根源的な恐怖の描写がすばらしかったのですが、本作では見ている人の痛覚をえぐるような描写が多くなったことです。なので、残酷描写が苦手な人には向かない作品かもしれません。
童話(グリム童話だけじゃない)の物語に沿う形での怪異なので、オカルトの象徴学の観点から現象を分析していき、最終的に謎が筋道立って解き明かされます。こういったミステリーっぽい側面を持っているので、単純なホラーと違った楽しみ方の作品です。


以下は作品を読んでの感想なので若干のネタバレを含みます。

主人公の断章『目醒めのアリス』への疑問

主人公の蒼衣の断章である『目醒めのアリス』は、他人が抱えた悪夢を理解・共有する事ができ、その理解した事実を拒絶する事によって悪夢の対象者を消滅させるというものです。ただ、理解することが発動条件なのでのためストーリー後半にならないと効果が発揮で気ないという特徴があります。
こういった形の能力にしたのは、作者が発生した怪異現象を推理する探偵がほしいと思ったからかもしれません。設定上、雪乃などがその気になれば事件の概要を理解しなくても暴力的に解決可能なのですが、そうやって解決してしまってはストーリーが成り立たなくなってしまいます。この視点から考えるとうまい能力を考えたなあと思いました。
この能力への疑問はどこまで理解すれば拒絶可能なのかというところです。7巻の短編で、困っている依頼人から相談を受けたときにトラウマの全容はつかんでいるはずなので、「理解した」といってもいいのではないかと思ったのですが、目醒めのアリスが使われることはありませんでした。
だとすると、童話の形に近くなってある程度体系だった内容を持つ泡禍でないと発現できない可能性があり、非常に役に立たない能力になってしまいます。使用が可能だったけれど、雪乃に譲っただけなのかもしれませんが。
そういえば現在の状態で断章で神狩屋や雪乃を拒絶するのは可能なのかな?


風乃は本物の亡霊なのか

7巻の「アリとキリギリス」で、比奈実の泡禍をトラウマの原因となった美幸とは別物と断定していたのですが、だとすると雪乃に憑いているものは本当に風乃の幽霊なのか、と疑問に思いました。
作品の中で今まで出てきた泡禍で、死者が本当に悪霊なるといった事例は今まで出てきていません。なので、風乃のことを幽霊として扱っているけど、もしかしたら雪乃の中の記憶でできたもので、風乃本人とはまったく異なった存在である可能性もあると思いました。


邪気眼敵視点から見るとあああああああああ!となるかも

非常にどうでもいいのですが、ゴスロリ趣味があってリスカ癖があって・・・となると条件を満たしすぎているので、学校で雪乃が中二病とか邪気眼じゃないかと周りにみなされているのであれば非常にもにょもにょしますね。


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Category : 雑記 | Thema : ライトノベル | Genre : 小説・文学


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